★コラム(2014/5/14)~モチベーションの維持の仕方~★
2014年5月9日、NHKEテレ放送の「白熱教室」にて『モチベーションを高める方法』について、行動経済学の観点から講義が行われました。
その中で、『有意義条件』と『シーシュポス条件』について、興味深い話がありましたのでご紹介します。
以下の条件にて、ブロックでロボットを何個作るかを実験した。
ケース1)ブロックが好きな人、作ったロボットを繰り返し破壊する
ケース2)ブロックが好きな人、作ったロボットを破壊しない
ケース3)ブロックが好きでない人、作ったロボットを繰り返し破壊する
ケース4)ブロックが好きでない人、作ったロボットを破壊しない
結果はケース1)と3)と4)が同じ個数でケース2)が最も多くのロボットを作った。
※有意義条件→好きかそうでないか
※シーシュポス条件
→シーシュポスが罰で山に岩を運ぶが、山頂についた瞬間に岩が転がり落ちてしまう。これを何度繰り返しても同じ結果となる。
この実験から判ることは、同じことの繰り返しと徒労感がモチベーションを失わせるということを説明している。
モチベーションを維持するためには、
1)努力や成長を自分で実感できること
2)人に認知してもらうこと
が重要である。
例えば
1)は、成長を実感できる小さな目標を立て、ひとつひとつクリアしていく、また、間違った問題などがきちんと判るノートを作っていくなど。
2)は、子供が一番努力を認知してもらいたい人、例えば親御さんや先生、及び友達がしっかりと認知して声をかけてあげることなど。
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★コラム(2014/4/28)~勉強したがらない子供についての対処法~★
2014年4月25日、NHKEテレ放送の「白熱教室」にて『自分をコントロールする方法』について、行動経済学の観点から講義が行われました。
その中で、冒頭に人は現在の小さな満足を選ぶか将来の大きな満足を選ぶかの意思決定について、面白い話がありましたのでご紹介します。
◆ケースA:
①最高級のチョコレートが今すぐ食べられる
②最高級のチョコレートが一週間後に①の2倍の量を食べられる
ケースAでは多くの人が①を選択する。
◆ケースB:
①最高級のチョコレートが1年後に食べられる
②最高級のチョコレートが1年と1週間後に①の2倍の量を食べられる
ケースBでは多くの人が②を選択する。
これは物の価値が今と少し後では極端に下がり、その後時間と共に緩やかに低下する『双曲割引』が影響しているため、ケースAでは現在の小さな満足を選択してしまうというという見解だそうです。
大切なのは今日であって十年後の自分ではない。
小さな子供なら尚更こう思うに違いありません。
勉強そのものが嫌いな子供にとっては将来なりたい職業に向かって毎日勉強することができず、ついつい今日の楽しい遊びに夢中になってしまいます。
将来の大きな満足を得ることを理解するか、勉強を好きになってもらう、というのが理想ですが、うまくいかない子供に勉強という行動を促すためには、行動に結びつく身近な『代替報酬』という考え方を利用すれば上手くいくかもしれません。
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